難しい事を言うつもりはありませんが、一度きりの人生、考えてもいいと思う事は結構あります。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
美人が絶対に得をするのか

少し前に、「可愛らしい立ち居振る舞い」について書いたと思いますが、今度はもっと切実、と言いますか、「美しい容姿」についてのお話です。あるキャンパスに、美人の友人を持つ女性が常に行動を共にしています。すると、サークル活動でもなんでも、その友人は異性同性を問わず誰からも声をかけられるばかりか、様々なお誘いや特典を受けている。自分も、と奮起し、能動的に声をかけたり行動したり、親切にしたりと過ごすうちに、美人の友人と自分とを比べると、バカらしくなってきた、と言います。「やっぱり美人は得だ。自分には、甘い恋愛や楽しい思いは無縁ではないか」・・・このことについて、考えてみました。


まず、どうしようもないことがあります。人間が、美しいものに惹かれるという事実です。このような質問を投稿しているあなた自身だって、美醜についての価値基準や序列を明確に持っているからこそ、悩むわけです。
しかし、目の前に現れる何かが美しいかどうかという基準は、各個人一様に同じものだと言い切れるのでしょうか。また、ある人が美人だと共通認識されていても、それがほんとうの意味で各人に同じ「美」という統合された単一の感覚によって捉えられているのでしょうか。つまり、美の見え方、感じ方さえ、人によって違うものだとはいえないでしょうか。
原理的に言えば、美というのは人間が持つ自我の内実の一つです。自我は、善い、ほんとう、美というものに惹かれ、その可能性をめがけて人間を突き動かすものと言われています。たとえばあなたが今日まで築いてきた価値観なり価値基準というのは、生まれてからこのかた、一時も絶えることなく、あなたにとって何が善くて、何がほんとうで、何が美しいのかを目指すうちに、自分の中で育てると同時に他者から影響を受けることを繰り返しながら出来上がってきたものです。世の中の人間がみな漏れなくこのことを持っています。世の中は、他人との価値基準の受け渡し合い、認め合いが常識とかルールを作り出していることで成り立っています。
そこで、あなたのキャンパスですが、現に「可愛い子」が他者からの認められに付随する各種の現実的な利益を享受しています。しかしその「可愛い子」は、この世の中で絶対的な美を持っているから、そうなっているのではないですね。先のことから言えば、キャンパス内にいる他者が、その人のことを個々人で評価しているのですが、その数だけ存在する美のイメージが、キャンパス内である一定の共通認識に至っている、言ってみれば、概ね美しいとされる妥協点を見出しているということです。
また、美が絶えず動いている人間の自我の一つの共有アイテムだとすると、美の価値基準は人々の間で様々に揉まれる中で、どんどん変容していくものだと言えます。また、より高い価値というのは自我が目指す可能性のことを考えると、次々に塗り替えられるものであるばかりか、様々な価値の形態を生むような細分化により拡散していくものだと言えます。
美というのはあたなが考えるように人間の価値の中では大きなものではありますが、それが全てを決定付けるものでもないのです。また、時間と共に形態を変えていくものです。このように考えると、(表層が)美しいということだけに固執することには限界があると思います。人間の自我はもう少し複雑なので、美しいだけで誰かが好きになってくれたり、楽しい思いをするのではありません。また、美しさが現れるのは、一番目に付くところは表層でしょう。しかし、表層が美しいのならそれに見合う内面も用意される必要があります。美人であるが故に、一人の人間と交際していくときに自分の内面の無さがより際立つことを悩む美人もいるでしょう。逆に、と言ってはなんですが、表層に見所がない場合には、内面の美しさが表層を凌駕することもあり、例えばあなたの彼となる人があなたの内面の美しさに気がつくなら、それは自我同士の営みとして、表層に捉われているそれよりも、より人間の本質に近く、数段高い所にいると言うことができます。


・・・関係性の世界を生きる人間にとっては、見た目、表情が与える影響は大きくなることは確かですが、結局は一個の人間と対峙するということは、その内面が占める割合のほうが大きい。見た目の印象とは、実は自分自身のちっぽけな価値基準で照らし合わせただけのものなのです。また、僕個人としては、表層が内面をそのままに現しているような、そんな薄っぺらなパーソナリティには、あまり深みはないと思っています。



スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。